2011年7月31日

「KARA」と「SNSD」

最近、日本の音楽チャートをK~POP勢が賑わせているのは承知の事実。J-POPがより細分化されていくことで「大衆性」を失いつつある現状や、音楽に「エンタテインメント性」を求める人達が、K-POPの持つ総合的な完成度の高さを好んでいることも少なからず影響しているのかもしれない。

今回は、そんなK-POPブームの火付け役ともなった女性グループの2大巨頭「KARA」と「少女時代」をご紹介させて頂く。

Honey/KARA(2009)


デビュー当初、KARAはメンバー違いの4人組で、曲もロックテイストが強かったのだが、メンバー交代と共にかわいい路線を前面に押し出すようになった。バラエティにも積極的に出演しファンを増やしていく。日本では「ミスター」や「ジャンピン」などカッコいい系の曲で売り出したが、「ジェットコースターラブ」や「GO GOサマー!」のようなポップテイストも彼女たちの持ち味なのだ。

Kissing you/少女時代(2008)


日本では「GENIE」「Gee」「Mr.TAXI」と3枚のシングルが発売されていて、どちらかと言えば、大人っぽさを売りにしている彼女たちだが、デビュー当初の初々しい楽曲も中々いい。少女時代は、大手芸能事務所が売り出した正統派アイドルグループで、生活密着型アイドルと呼ばれるKARAのようにバラエティなどにはあまり出演しない。品格溢れるお嬢様アイドルといった存在か。



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2011年7月24日

「Brown Eyes」

「Brown Eyes」と言っても、あのLADY GAGAが歌っている曲のタイトルではなく、韓国のR&B男性デュオ「Brown Eyes」のこと。K-POPブームを追いかけるうちに出会った素敵な歌声である。


私がまだ新潟放送に在籍していた90年代前半、当時手に入りにくかったアジア各国のCDを買いあさり、自分のラジオ番組で「ASIAN POP」のコーナーまで作って入れ込んでいたのだが、フリーになった頃から「ASIAN POP」自体を聞く機会が減ってしまったため、2001年デビューの彼らがかなりの評価を受けていることを全く知らなかったのだ。

ちなみに「Brown Eyes」は、2002年のサッカーワールドカップ日韓大会で、日本のケミストリーなどとイメージソングを歌ったことでも知られている。

 

結局アルバムは3枚しか出されなかったが、1集(デビュー盤)の出来は秀逸。最も知れ渡っている曲が「벌써 일년(もう一年)」という曲。韓国人歌手の持つ太めのハスキーボイスで、切なく高揚感のあるメロディーを爽やかに歌い上げている。ご一聴を!(YouTubeにて)


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2011年7月17日

LOVE LOVE LOVE

「Love Love Love」と言っても、ドリカムのヒット曲ではない。韓国の男性5人組バンド「FT island(エフティー・アイランド)」の「サラン・サラン・サラン(Love Love Love)」である。歌謡曲風の切ない曲調とラップ、さらにはK-POPによく見られる繰り返しの多用が印象的な独特のメロディー構成だ。


「FT island」は、東方神起、2PM、超新星、BEASTなどといったダンスを主体にした男性グループとは一線を画し、「バンド」という形態で活動している。

2007年に現役高校生バンドとしてデビュー後、瞬く間に人気を不動のものとし、韓国のみならずアジア全土に進出。2008年には日本でもインディーズデビューをしているが、2010年5月、正式にワーナーミュージックジャパンからメジャーデビューを果たした。

このグループの特徴はメンバー個々の飾らないキャラクターと安定した音楽性にあるのだが、何と言ってもボーカルをつとめるイ・ホンギ君の歌唱力の高さが最大の武器だろう。ちなみに、彼は数々の人気ドラマにも俳優として出演し確固たる地位を築いている。


2つ目の映像は、私が最もお薦めする2009年のヒット曲「パレ(願う)」。バラードが多い彼らの楽曲にあって、キャッチーなメロディーが印象的な清々しい作品だ。サビの部分が二段階上昇メロディーになっていて、得も言われぬ爽快感を味わえる。ご一聴あれ!(YouTubeにて)

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2011年7月5日

新人中古アイドル?!

今回は、6月に日本2ndシングル「BAD GIRL」をリリースした「BEAST」をご紹介する。説明するまでもないが、「BEAST」はCUBEエンターテインメントに所属する6人組の男性アイドルグループ。2009年10月に「BAD GIRL」でデビュー。今回のシングルは、彼らの記念すべきデビュー曲の日本語版ということになる。

映像は、公式YouTubeで公開されている日本語版のMVだが、2年前の韓国語版ではデビュー当時の初々しい姿が…。


BEASTのメンバーはそれぞれ過去の芸能経歴を持っている。「AJ」という名前でソロデビューをしていた「イ・ギグァン」、BIG BANGの結成メンバーから脱落した「チャン・ヒョンスン」、M.net の『熱血男児』で顔を知られた「ユン・ドゥジュン」、さらにはアイドルグループに所属していた「ヨン・ジュンヒョン」と、6人のうち4人がデビュー前から活動していたのだ。

全くの新人でないことから、一部には「新人中古アイドル」などと揶揄する声もあったと聞く。彼らがそうした声をはねのけるべく、相当の努力を積み重ねてきたであろうことは察するに余りある。

2つ目の映像は韓国での最新曲「FICTION」。メロディラインが実に美しく、時代や文化を越えて浸透していく名曲とも言える素晴らしい作品に仕上がっている。


8月10日に発売が決まったファーストアルバム「SO BEAST」には、この「FICTION」の日本語版も収録されるのだとか。彼らの曲は、韓国語、日本語どちらでも違和感を感じさせないものが多い。作家陣がそれだけ普遍的な楽曲を制作してきているということなのかもしれない。

バラエティ番組などを見る限り、まだ日本語を自在に操るというレベルにはないようだが、日本でも通用するエンタテインメント性は充分兼ね備えている彼らだ。日本での人気はどこまで高まるだろうか。



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2011年7月3日

GO GO サマー!

「KARA」の日本4枚目のシングル「GO GO サマー!」が6月29日に発売された。PVの一部が公式サイトで公開されているのでご覧頂きたい。(ユニバーサル・ミュージック・ジャパンの公式YouTube映像に飛びます)


夏らしい爽快感あふれるユーロビート調のメロディー。PVの中で見せる彼女たちの笑顔は本当に清々しい。パラパラが取り入れられていて、すでに「カラパラ」と呼ぶことになっているのだとか…。

デビューして早4年、毎回様々なダンスミュージックに挑んでいく姿勢は、他のK-POPグループにはあまり見られない動きだ。この曲、ファンの間では評価が分かれているようだが、個人的には「KARA」の新しい魅力を感じさせてくれる素晴らしい楽曲であると評価したい。