2011年11月9日

ハマった時期ときっかけ

ブログをご覧頂いた学生の方から、ゼミの研究で「K-POP」に関して調べているので色々聞かせて頂きたいとのお申し出があったので、今回の記事でそれを書いてみようと思う。文章はお返事そのままの文体になっているのでご容赦を。

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早速、質問にお答えしますね。

1.K-POPにハマった時期ときっかけ

昨今のブームにハマったのは去年の秋、「KARA」のBESTを買った時からです。実は、デビュー曲の「ミスター」を単純に聞きたくて買ったんですが、そのCDが全て韓国語版だったんですね。

最初は失敗した…と思ってたんですけど、聞いているうちに楽曲の魅力に引き込まれました。高校生の頃、初めて洋楽に出会ってカッコいいな!!って思ったあの気持ちに似ています。それから他のアーティストの曲も聞くようになり、あっという間に(?)今に至ってます。


2.K-POPの最大の魅力

これは人によって解釈が異なると思いますが、私が感じる「魅力」について書かせて頂きます。ずばりK-POPの魅力は、プロ意識の高さと総合的な楽曲の完成度にあります。

よく言われることですが、日本の芸能界は素人の延長線上にスタートがあって、そこから成長していくという考え方なのに対し、韓国は既にスタートから難関なんですよね。スタートを切る時点で選抜に選抜が重ねられ、誰でもがなれるというシステムになっていない。で、事務所に入れても、数年間の厳しいレッスンがあり、ようやくデビュー。そうした鍛えられた集団だからこそ完成度の高いパフォーマンスを見せられるんです。

日本では、踊れなくても、歌が素人並みでもデビューできますし、それで芸能人をやっていられますが、韓国では、ダンスも一流、歌がうまいのは当たり前、そんな人たちの中で勝ち残っていかなければならないんですね。置かれた状況が根本的に違うので比べようがありませんが、いずれにせよ、K-POPのアーティスト達は「職人」であるという事。しかも母国語ではない「日本語」での歌で違和感を感じさせないという事実には感服です。

K-POPファンに芸能人が多いのは、日本の音楽に少なからず物足りなさを感じているからかもしれません。身近な存在ではなく、総合的にレベルの高い「職人」を求めているんでしょうね。お金を出すなら身近なものより手の届かないものってことです。一般の方々でK-POPにハマってる方々も、彼らに対し「カリスマ性」のような何かを感じているのでは?


もう一つ申し上げると、私は元々「歌謡曲」「J-POP」は広く聞いていますが、最近の日本の音楽はあまりにジャンルが増えすぎて、大衆性を失いつつある現状も何か関係しているのでは…と感じています。

90年代までは日本の音楽界にも勢いがあり、世の中に楽曲を「提案」しようという気概があったのですが、最近はそういう大きな目標ではなく、個々のファン層をターゲットに音楽を作っている印象が強くなりました。それは決して間違いではなんでしょうけど、「切磋琢磨」が無くなっていくようなら、それは日本の音楽界にとっては危機なのかもしれません。

日本も何度か洋楽に刺激されて音楽が大きく変貌を遂げた勢いのある時代がありましたが、韓国も欧米や日本の音楽を積極的に取り入れて「K-POP」を育て上げ、いま国をあげて世界に打って出ようとしています。おそらく、そうした「勢い」に魅力を感じている方も多いんでしょうね。